少しずつ街の夕暮れ時が早まってきた、9月の初め。 いつもより、足早に自宅へと帰る。 今日は彼女と会う約束をしていた。 彼女とは暫く会えていなかった。 お互い、高校を卒業して直ぐに働き始めて、仕事を覚えるのに必死で疲れていた。 彼女は事務員。 オレは土木工事を主とする作業員。 高校の時とは違う時間が流れていた。