「墓参りくらい行ってやりなさいよ」


美里が行った。


「春樹はずっとあんたのこと気に掛けてた。行ってやって。私、もう春樹んとこ行かないから」


そう言うと、美里は立ち去っていった。


ごめんね、おにいちゃん、美里…。


私、いっぱい傷つけたね…。


許してね…。


「教室戻ろう、悠」


直人が言った。


「あっアルバムの曲できた!?」


葵くんが明るく言った。


「うん。出来たよ。今日音源持ってきたよ」


皆…優しいね。


私、恵まれてるね。


ありがとう、皆。