「ねーそういえば葵くんは好きな人いないのかなぁ」


玲菜が言った。


「さぁ??前まで私のこと好きだった…あ…ごめん」


「やだなぁもう。気にしないでよ」


玲菜は笑った。強がってないよね…??私嫌だよ。玲菜にそんな嫌な思いさせるの。


「ん…ごめん。でも…居なさそうだよねぇ…」


「ねー!!なんか今はバンドで精一杯みたいな感じ??」


「あー…分かる。なんか…ねぇ」


「まぁ、地道に頑張るよ」


あはは…と玲菜は力なく笑った。


「私で力になれることがあったら言ってね??」


「うん。ありがとう」