日向は退院した次の日からリハビリを始めた。高校を辞めて暇だから私も付き合った。

「日向、無理しないでね」

「ああ。そんぐらい分かってるよ」

「「日向!」」

「奈南と悠祐!?」

「私が呼んだの。昨日元気なかったから、奈南と悠祐に元気付けてもらおっかなって思って」

「しょうがねぇだろ。手足が上手く動かねぇんだからさ」

「奈南と悠祐。日向ね、昨日めっちゃ赤らめてたんだよ、顔」

「お、おい。美夏、何言ってんだよ」