俺は美夏に付いてもらって兄貴と來に謝った。

「日向、気にすんなよ。俺らもお前が悩んでたのに救ってやれなくてゴメンな?」

「お兄ちゃん、ごめんなさい」

「兄貴と來は悪くねぇよ。俺が悪いんだから」

「そうだ。美夏、日向に渡したいものあるんだろ?」

「うん。日向、目、瞑ってて?」

「わ、分かった」

何、すんだ?十秒ぐらいすると、首もとに冷たい感覚があった。

「いいよ、目、開けて」

目を開けると、ネックレスが首にぶら下がっていた。