私は死ぬのかななんて思った。
まさか、同級生に突き飛ばされて死ぬなんて。なんて情けないんだろう。

私は川を渡っていた。
透き通ってキレイな輝く川を。
川ってこんなに綺麗なんだ。生まれて初めてみる川に見とれていた。あと少しで陸につく。あと少してもう少しでゴールだ。
後ろから声が聞こえる。
聞き馴染んだ声。これは、架夢の声だ。

「希光、生きて。意識、取り戻して…。おねがい。死なないで…。」