手を指し伸ばした。
ほら、つかんで。あなたは死んではいけない。いきて。
言葉は交わしていない。だがきもちが通じあっていた気がした。

1度入った川から流れと逆に進んでいくのは過酷で辛いものだった。

きっとこの人を助ければ自分は死ぬだろう。なんとなくそう感じていた。
少なくともこの人は私よりも必要とされてる。きっとみんなにたよられている。と。