あんなに爽やかで、優しくて、かっこいい人みたことないよ。





「ふ~ん…」





と、蓮はそれだけしか言ってくれず、素っ気ない反応だった。





「ちょ、蓮聞いてる?ほんとにいい先輩だったんだから」


「よかったね~」





蓮は興味なさげに大きな欠伸までしている始末だった。





そんなに私の話興味ないわけ!?


少しくらい聞いてくれてもいいのに…!





蓮の態度に少し頬を膨らませつつも、私は先輩の話を興味のない蓮に無理矢理聞かせた。





「それで、なっちゃんはその渉?先輩のことが好きなの?」





「えっ、好きってわけじゃないけど。ただ、かっこいいなーって憧れみたいな?」





「ふ~ん」