「…モデル?」


「うん、コンクール用の写真のモデルになってほしいって言われたんだけど、どうしようか迷ってるんだ~」





そう言うと蓮は何か考えるような素振りをみせていた。





「その先輩って男?」





「へ?あ、うんそうだけど」





「そっか」





そう言うと蓮は何もなかったかのように、淡々とした様子で前を向いていた。





何か言いたそうな感じがしたけど、私の気のせいだったかな?





そんなことよりも私は蓮に伝えたかったことがあった。





「それでね、聞いてよ蓮!その先輩がね、すっごくかっこいいの!」





思い出すだけでも胸が高まってドキドキしてしまう。