外はすでに太陽が沈み始め、薄暗くなってきていた。





「今日の部活見学どうだったの?」





「色々見たけど、結局どこの部活にも入ってないよ」





帰宅部が一番楽だもんね~





「…よかった」





ポツリと蓮が小さな声で呟いたが、私の耳には届かなかった。





「蓮は?どこか入る?」


「ううん、入らないよ」


「だよね、蓮ならそうだと思ったよ」





きっと高校生活の3年間も、今までみたいにこうして蓮と一緒に登下校する日々で終わるんだろうな。





変わり映えのない日々で、平和に時は過ぎるんだろうなぁ。





「あ、そういえばね今日カメラ部を見に行った時に、3年生の先輩と出会って、モデルに頼まれたんだよね」