「ははっ緊張しすぎ。そんな緊張しなくていいよ?」





そう言って先輩は、私の頭をポンポンと撫でたのだった。





「えっ」





「あ…」





先輩はしまった!と言わんばかりの表情を浮かべると、すぐさま手を離したのだった。





「ご、ごめん!つい、いつもの癖で…」


「癖?」


「うん。うちには妹がいて、よく頭を撫でてあげるんだよね」





先輩は本当に申し訳ないといった様子で頭を下げていた。





「頭あげてくださいっ私なら全然大丈夫なので」





突然撫でられてビックリしたけど、そんな謝られるようなことじゃないし。





先輩は私の様子を伺うと、ゆっくりと頭を上げた。