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あれから数日、私たちは幼なじみから恋人へと関係を変えた。





だからといってこれまでの生活が変わることもなく、いつもと変わらない日々を過ごしていた。





「蓮~っ!早く早く!」


「待ってよ~なっちゃん~」





いつもの如く、蓮が寝坊をしたため、学校までダッシュで向かっていた。





蓮は眠そうに大きな欠伸をしながら、私の後ろを走っていた。





「蓮のほうが体力あるのに、なんでそんなに遅いのっ!?」


「だって~めんどくさいんだもん」





もうっ世話がかかるんだから!





やれやれと思いながら、私は蓮の手を掴み走った。





「なっちゃんが手繋いでくれたっ」


「だってそうしないと蓮、走らないでしょ!」





隣で嬉しそうに笑みを零す蓮を尻目に、ため息をついていた。