「違った?」





私は一呼吸置き、少し照れくさそうに言った。





「幼なじみとか関係なしで、蓮のことが好きだよ」





こんな真っ直ぐな告白、自分でもよく言えたと思う。





蓮に私の気持ちが伝わってくれればそれでいい。





それ以上のことなんて、望まないよ。





「なっちゃんのバカ!」





蓮はそう言って、私のことを強く抱きしめたのだった。





「ちょ、蓮っ」





更にギュッと力を込め、優しく包まれていた。