「…蓮?」





唇を離した途端、蓮は飛び起きるように私の上から退き、腕で口を隠すように目を真ん丸に見開いていた。





「な、なんで…」





蓮は顔を真っ赤に染め上げ、驚きを隠せないでいるようだった。





そんな蓮をみて、私は小さく笑った。





「そんなの、蓮のことが好きだからに決まってるじゃん」





「…えっ!?」





蓮は目をパチパチとさせ、驚きの声を上げていた。





「私、自分の気持ちが全然分かんなくて、ずっと戸惑ってたの。そのせいで、蓮のこと傷つけちゃって本当にごめんなさい」





「なっちゃん…」





「私ね、蓮のこと幼なじみだから好きなんだってずっと思ってた。でもそれは違った」