あの面倒臭がり屋で、おんぶなんて絶対しなさそうな蓮が…





正直驚きを隠せなかった。





でも、そういうことなら全部納得だよね。





全てを理解し、物凄い後悔に襲われた。





あ~もう最悪最悪!


この歳にもなっておんぶしてもらうって…





しかもそれが蓮って。


恥ずかしすぎる…それに、申し訳ないことしちゃった…





後でちゃんと謝っておかないとね。





「なずな~!遅刻するわよ」


「あっやばっ!」





一階からのお母さんの声に反応して時計を見ると、もうすぐで家を出る時間になっていた。





やばいっ早く準備しないと遅刻しちゃう!





私は超特急で支度を済ませ、家を飛び出したのだった。