…って、だめだめ!

冷静にならないと。





ゆっくりと深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。





蓮の好きは、ああいう好きじゃないもんね。





「ありがとね、蓮」





甘えん坊で子供っぽい蓮だけど、こうやって私の幼なじみでいてくれることは、すごく嬉しい。





憎まれ口叩いていても、結局は私も蓮のことが好きだし。





これから先もずっと蓮とは幼なじみでいたいな。





「蓮は私の大切な幼なじみだよ」





そんな思いを浮かべながら、私は蓮に笑いかけた。





「なっちゃんは、僕のこと好き?」





「へ?あ、うん。好きだよ?」





蓮は私の大切な幼なじみだよ?


嫌いなわけないじゃんっ