ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】

…なんとなく話の内容は予想つくけど。





まぁ、僕も少し話したいとは思ってたし。





「いいですよ」





僕たちは近くの公園へと場所を移した。





先輩はベンチへと座り、少し距離を空け、僕もベンチに座った。





「来栖くんとなずなちゃんっていつ知り合ったの?」


「ん~…幼稚園のころです」





初めてなっちゃんに会った時、僕のこと女の子と勘違いしてたからね。


あんな屈辱的な出会いはあれが初めてだったなぁ。





「そうなんだっ。じゃー本当にただの幼なじみなんだね」


「…」





この人が何を言いたいのかなんて、なんとなく分かる。





なにが、素敵な人だよ!


なっちゃんは男を見る目がなさすぎでしょ。