ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】

《蓮 Side》





なっちゃんがいなくなり、僕たちだけがこの場に残った。





…さっさと帰ろ。





「来栖くん」





一歩を踏み出そうとすると、日比谷先輩が声をかけてきた。





「…はい」





僕はあきらかに嫌そうな声で振り返った。





正直、この人とはあんまり関わりたくないし…





「少し話さない?」





そう言った先輩の目は真剣だった。