ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】

「少し照れくさいけど、ありがとな?」





渉くんは頬を染めつつそう言った。





「いえいえっ」





そんな私たちの会話を蓮は面白くなさそうに聞いていた。





「…つまんないの」





それからカフェでの休憩を終え、ショッピングモールから三人で帰っていた。





「あっそういえば私、お母さんにコンビニで牛乳買ってきてって頼まれたんだった」





今日がすごく楽しくて、すっかり忘れてた。





「私、ちょっとコンビニまで行ってくるから、二人は先帰ってて?」


「一人で大丈夫?俺も行くよ」


「ううん!一人で平気!」


「分かった。今日はほんとにありがと!また学校で」





「蓮も先帰ってていいからね」


「…うん」





私は二人に手を振ると、この場を離れたのであった。