ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】

「そうだったんだ…私はてっきり彼女さんにあげるとばかり…」





その話を聞いてどこかでホッとした私がいた。





彼女なんていなかったんだ。


私が勝手に思い込んでただけなんだ。





自然と笑みが零れていた。





「それなら妹にあげるって言ってくれればよかったのに」


「いやーだって、妹にあげるってなんか恥ずかしいじゃん?」





そう言って渉くんは頭をぽりぽりと掻いた。





「ううん!そんなことない!妹思いの優しいお兄ちゃんで素敵だよ」





益々、渉くんのこと見直しちゃった。





妹さんのために、わざわざプレゼント買ってあげるなんて、優しいお兄ちゃんだよ。





ほんと、渉くんすごいなあ。

憧れちゃう。