ウサギ系幼なじみの溺愛事情【完】

「えっ、彼女いないの!?」





「いないよっ」





えっ…だって今日のプレゼントって彼女のためじゃないの?


私はてっきり彼女にあげるのだと思ってたけど…





「それじゃ、今日のプレゼントをあげる女の人って誰のこと?」





私は目をぱちぱちとさせながら渉くんを見つめた。





すると渉くんは少し頬を赤く染めながら、気まずそうな表情を浮かべた。





「えーっと…実は、妹…なんだよね」





「妹?」





渉くんは照れくさそうに笑みを浮かべながら言った。





「年の離れた妹がいて、今度小学校に入学するからそのお祝いに何かあげようと思ってて」