すると蓮は下へ俯き、私に見えないところで、口元を緩ませていた。





「ほらっ早くぬいぐるみ探すよ」


「はーいっ」





蓮は少しだけ笑顔を見せていた。





それから私たちは三人でぬいぐるみを探した。





小さいものから大きいものまで、ぬいぐるみを売っているお店を次々と回った。





「ねえねえ!これはっ?」





目をきらきらと輝かせる私の腕の中には、大きなクマのぬいぐるみが抱きかかえられていた。





これっ…すっごく可愛い…!


抱き心地もいいし、大きさもいい!





「いいねこれ!来栖くんはどう思う?」


「んー…可愛いんじゃない?」





二人も賛成してくれているようだった。