「お待たせ渉くんっ蓮も一緒に行くって」


「了解!よろしくね、来栖くん」


「…どーも」





蓮は軽く頭を下げ、そっぽを向いてしまった。





まったく…

蓮は渉くんのこと苦手なのかな?





蓮の態度にやれやれと思いながらも私たちは学校を出た。





「ふふふっ渉くんって本当に面白いね」


「いやいや~なずなちゃんの方が面白いよ」





渉くんと他愛のない会話で盛り上がっていると、隣で歩いていた蓮が、私と渉くんの間に割り込むように入ってきた。





「僕ここがいい」


「え?あ、はいはい」





少しムスッとした表情を浮かべた蓮はそう言った。





なんだろう?

渉くんと何か話したいことあったのかな?





チラッと渉くんを見ると、少し驚いた表情をしていた。