目をパチパチとさせていると、渉くんは続けて言った。





「うん!俺、男だから女の子の好みとかよく分かんないから、なずなちゃんに選んでもらえると助かるなーって」





女の子って、彼女さん…かな?





…そりゃ、渉くんくらい素敵な人だったら、彼女いてもおかしくないよね。





心のどこかで少しショックを受ける私がいた。





「私はいいけど、プレゼントなら渉くんが選んだ方がいいんじゃ」





私が選んだものより、渉くんが選んだ物のほうが、彼女さんも喜ぶよ。





「大丈夫!きっとなずなちゃんの選ぶものなら喜ぶから!」


「はぁ…」


「だからお願い!」





そうかなぁ?





と、少し疑問に思ったが、ここまでお願いされたら断れなかった。