気がつくと私はベッドへ押し倒れていた。





そして見上げた先の視界には蓮がいた。





「蓮…?」





蓮の髪から滴る雫がポツリと頬へと落ちる。





その表情は、怒っているのか悲しんでいるのか、今の私には分からなかった。





私は何が起きたのか分からないといった表情で、蓮を見上げていた。





「なっちゃんのこと、ずっと見てきたから――」





「え…?」





今、なにが起きているのか分からなかった。





蓮…?