黄色い傘の少女

急にザワザワと騒がしくなる。
はぁ、まったくだ。
ミーハーが多いクラスだなぁ。

「さぁ、入って!」

そう言われて入って来たのは、あの、黄色い傘の少女と同じ制服を着た女子だった。

「笹月さんだ、皆、仲良くしてやってくれ。」

その、笹月さんは、大人しく自分の席について、先生の話をじっくり聞いていた。

「ねぇ、笹月さん。」

休み時間、クラスメイトの女子が声をかけていた。
皆、好奇心旺盛だなぁ。