黄色い傘の少女

そして、僕が降りると、その瞬間、背中に強い力がかかった。

西原さんは、「あなたが降りる駅」と言ったが、ここは全く違う駅だ。

「わぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ガタンと傾く身体。
そして、そこに向かう鉄の箱。

駄目だ。
ひかれる。

ボタンを。
はやく、緊急停止ボタンを押してくれ……誰か!

【私の過去を知った人は、死ななきゃいけなくてよ?】