ー4月ー

全てはココから始まった。


ぁたし、リオ(18歳)はこの春めでたく大学生になります。


今日は大学の入学式。


着なれないスーツに袖を通して

ドキドキ・わくわく


式場へ向かった。


春らしい優しい太陽の日差しと、鳥のさえずり


これから始まる大学生活に期待が膨らむ。



式場にはもうたくさんの新入生が集まっていた。


「わぁ・・多いなぁ!!」


人見知りなヮタシは、新入生の多さに

ソワソワしながら式が始まるのを席で待つヮタシ。



そして、学長の挨拶が始り、ようやく長~い式典が始まった。


ヮタシがこれから通う学校は“芸術大学”。


様々な芸術分野で上を目指す生徒たちが集まって来ている学校だ。


ヮタシは映像や照明、音響など放送関係の勉強をするために

この学校を選んだ。

カメラ、照明・音響機器、スタジオ等・・・


プロの現場と同じレベルの環境が整っているからだ。



進路を考えていた当初は、


両親が「芸術で成功するのはほんの一握りだ」と

“芸術大学”を反対していたため、他の大学への受験を考えていた。


でもなんとか説得し、芸大への入学を決めた。



・・・そんな、入学までの道のりを思い返しているうちに

長~い式典は終わった。



出口のところで今後のスケジュール表を渡された。



まずは明日からのオリエンテーション。


「友達たくさん出来るといいな♪♪」と友達と笑っている自分を

想像していたその時・・・


「わっっっっ・・・・・ぃったぁー。」


階段3段目のトコロから転がり落ちた(汗)。


周りから「大丈夫?」「クスクス」という声が聞こえる。


そんな中・・・


「ぁれ??リオじゃない??」


顔を上げると見覚えのある懐かしい顔があった。


リオ「・・・!!ミカ!!」