きっかけは、小さなことだった。

いつも、教室には
本を読んでいるやつがいた。

名前は、佐々木 和真。

別に、特別不細工でもないし、
太ってないし、勉強も運動も
結構できてたので、こいつの隠れファンは多かった。

でも、いつも独りで難しそうな本を読んでいた。