止めようと思っても、足が止まらないのだ。

ヤッバッ!

降りたところに、人がいなければいいけど。

て言うか、いないで!!

しかし、その願いは虚しく
生憎、人がたまたまそこにいた。

「そこ、避けてー!」

私が声をかけると、
こちらを見た人が、ビックリして
慌てて私を避けた。

と同時に、私は斜面を降り終わり
凄い勢いで、校舎に向かってぶつかる
直前で、足が止まってくれた。

あー、よかった。

誰も、怪我はしてないみたい。

私は、振り替えって
さっきぶつかりそうになった人を見た。

それは、出来れば会いたくないなぁ
と思っていたら僚君だった。