バキッ

「⁉」

僕は、驚いてビクッと反応した。

...なんだ、枝か。

「ふぅ」

思わず、声が出る。

だって、ココに来るまで
僕の心臓はドクドクドク、なっていたんだもん。

つまり、極度の緊張状態。

疲れるわけだ。

ココは、僕しか知らない......と思う。

だって、皆、普通ひとりで過ごしても
痛く見られない場所なんて探す?

探さないよね?

誰かと一緒にいるために、
自分の本心を隠したり、無理に笑ったり
してるんでしょ?

そうやって、誰かと居ようとするんでしょ?

僕は、そんなのは嫌だった。