「何、僚。
 昨日の事を気にしてんの?」

後ろからの声に、誰かわかった。

「......別にそんなんじゃねーし。
 つか、後ろからぶつかるなよ、
 秀哉。」

「あははー、ごめんねー」

ちっとも謝罪の気持ちもなく、
そういったのは、

安齋 秀哉。

高校で知り合ったやつ。

テキトーそうに見えて、
実は真面目。

「まぁ、あれは言い過ぎだな。
 和真が何で、女の人の写真を
 持っていたかは、知らないけど」

そして、周りをよく見ている。