俺の通う高校では、昼は誰と食べても、
どこで食べてもいい。

逆に言えば、
一緒に食べれる友達がいないと、
独りになってしまう。

俺は、割りとすぐ話しかけていく方だ。

だから、交遊関係で、特に困ったことはない。

でも、和真はどうなのだろう。

そう思っても、答えはすぐには出てこなかった。 

だから、同じクラスの人たちは
いつも何をしているのか思い出して見ようとした。

......何も思い出せない。

俺は、自分以外の事を見ていなかったんだ。

同時に、自分の幼さに痛感された。