そんなこと、気にしなくていいのに。

でも、私に気遣ってくれた。
その事が、私には何よりも嬉しかった。

見つけられたかもしれない。

本当の友達。

だとしたら、その友達には、
幸せな時を過ごしてもらいたい。

私は、微笑んだ。

「鈴美ちゃん、私は大丈夫だから。
 ねっ、潤君と一緒に食べなよ。
 ほら、私は誰かと食べるから。
 いい?」

鈴美ちゃんは申し訳なさそうな顔をした。

「本当に、いいの?」

「うん。大丈夫だから!」