ポカンとした顔で、響を見ていたら、
思い切り、俺のことを睨んで
「勝手に、偏見で物事を決めるのはよくないよ」
と言うと、
響はすたすたと和真のところまで、
歩いていき、落ちていた写真を
拾って、和真に渡した。
「はい。大切なものなんでしょ?」
和真は、黙ってそれをもらうと、
席についた。
ちょうど、その時、担任が入ってきた。
「ホームルーム始めるから、席につけ~」
場の空気に何かを察したようだが、
無視してくれたので、
俺は心の中で、感謝した。
でも、俺が蒔いてしまった毒の種は
どんどん広がっていくことになった。


