「どうやら新薬は新薬でも、気持ちの良くなる薬を作っていたようで、それがあちらの方々に見つかっていたようで。調べてみれば禁止されている人身売買が行われ、子供達は被験体にされていたと知ったあちらの怒りに触れたようで」
「あー………そりゃあの世行の電車の発車まで秒読みだな」
ダンテは引きつった笑みを浮かべた。
「本来ならあちらに任せた方がいいんですが、そうすると子供の生死が分からなくなってしまいます」
「なるほどな。それで、じいさんにあっちに少し待ってくれって交渉してもらおうってわけか」
「そういうことです。あちらとしても、子供が巻き込まれることは避けたいはずですから、了承はしてもらえるでしょうが、そう長くは待ってはもらえないでしょう」
「あちら」とは裏社会を牛耳る御三家の事だ。
ルールを破る者ならば女事も関係なく容赦がないが、一般人を巻き込んでも構わないというほど非道でもない。
そう言ったところが、犯罪組織でありながら人々に一定の信頼を寄せられているゆえんなのだろう。
「で、その交渉材料になる研究所の見取り図やら隠し通路やら研究員のプロフィールやらセキュリティやら戦闘要員の数やらを調べてるってわけだ」
そう言い、イアンはノートパソコンのディスプレイを再び自分のほうへ向けた。
「あー………そりゃあの世行の電車の発車まで秒読みだな」
ダンテは引きつった笑みを浮かべた。
「本来ならあちらに任せた方がいいんですが、そうすると子供の生死が分からなくなってしまいます」
「なるほどな。それで、じいさんにあっちに少し待ってくれって交渉してもらおうってわけか」
「そういうことです。あちらとしても、子供が巻き込まれることは避けたいはずですから、了承はしてもらえるでしょうが、そう長くは待ってはもらえないでしょう」
「あちら」とは裏社会を牛耳る御三家の事だ。
ルールを破る者ならば女事も関係なく容赦がないが、一般人を巻き込んでも構わないというほど非道でもない。
そう言ったところが、犯罪組織でありながら人々に一定の信頼を寄せられているゆえんなのだろう。
「で、その交渉材料になる研究所の見取り図やら隠し通路やら研究員のプロフィールやらセキュリティやら戦闘要員の数やらを調べてるってわけだ」
そう言い、イアンはノートパソコンのディスプレイを再び自分のほうへ向けた。
