「何をしている、行くぞ」

そうエルドレッドに促され、3人はようやくエレベータから出た。

廊下は長く枝分かれのない一本道だ。
いくつかの扉があるが、ダンテはまったくそれを確認する気配がない。
確認しようとすると「そこ違いますよ。開けてみてもいいですけど、妙なモンが飛び出してくるんで開けないことをお勧めします」なんてダンテは言う。

試しに1つ開けてみると、形容しがたい姿の何かが出てきた。
すぐに仕留めたので何の問題もなかったのだが。

なんでわかったんだと聞けば「なんとなくっすかね」の一言。
やはりフィランダー側の人間なのではないかと疑いの目を向けられたが、ダンテは全く気にするそぶりもない。

しばらく行くと、それまで目にしたものとは違う重々しい扉が目の前に現れた。

「ここか?」
「たぶん。似たような扉見たことありますわ。確か、戦闘訓練セクションの扉だったか」

そう言いながら、ダンテは扉を押し開けた。

扉の先には薄暗く先ほどより幾分か狭い通路が続く。
その先には固く閉じられた鉄製の扉。
5人がその扉の前に立つと、自動で扉が開いた。

その先にあったのは広い空間だった。
鉄製の壁で覆われたそこにはすでに5人の人間の姿があった。