蓮side

「ピピピピッ。ピピピピッ。ピピピ。ピッ。」

「んー。ふぁー。えっ?やべぇ!!!」

やべやべやべぇ!!!よりによってこんな日に寝坊するなんて!

俺は急いで着替え、部屋を飛び出し階段をかけ降りる。

「おはよぉ」

こんな俺をよそに呑気に挨拶をしてくるお袋。

「何で起こしてくれなかったんだよ!!」

「今日学校があるなんて知らなくて。だって土曜日じゃないっ。」

「入学式は保護者が来やすいように土曜日なんだよ!」

「あらぁ〜。ごめんなさいね〜。」

瀧澤蓮。今年から高校1年生になる。この通りお袋はかなり天然だ。