今日から私、夏樹花火は中学3年生!
3年生初めての登校日だというのに、朝に弱い私はさっそく寝坊してしまった…。


あぁー。。最悪だ。
走れば間に合う。私は結構足が早いほうだ。朝から走るのは嫌だけど、新学期から遅刻なんてもっと嫌だ。

そんなことを思っていると道端で座っている男の子を見つけた。
同じ学校の制服を着てる。
何してるんだろ。と思いながら、私は見ていた。そこには、捨て猫がいた。

そっと男の子の顔を見た。凄く優しそうな目をしていて私は少しどきどきしてしまった。

あっ!こんな事してると遅刻する!
私は遅刻しそうだったことを思い出し学校まで走った。



何とかギリギリセーフ!
そう言えばあの男の子は大丈夫かな?声かければ良かったなぁー。何て考えていると愛美が声をかけてきた。

親友の天音愛美 アマネマナミだ。
「遅かったじゃん。」