私は空を見上げながら、卒業式の次の日を思い出していた。




 卒業式の次の日、私は心結の家を後にして、海斗さんが一人暮らしをしている、アパートに向かった。


 不安で震える足を一歩づつ進める。


 海斗さんの部屋の前に着くと、海斗さんの部屋のドアが開いていた。


 私は馳せる気持ちを落ち着けながら、急いで、ドアを開く。


 「海斗さん!!おかえりー。あい…。」

 凄い勢いで、部屋に入る。


 ……。


 ………。


 …………。


 けれど、目に入って来た光景に、私は言葉を失った。