居場所を聞いた心結は、すぐに電話を切った。 15分くらいたっただろうか、私の前に一台の車が、止まると、助手席から心結が出てきた。 「紗姫。」 私のそばに来た心結は、ただ黙って抱き締めてくれた。 「ばか紗姫!!なんで、こんなになるまで、外にいるのよ」 冷え切った体を温めるかのように強く抱き締めてくれる腕の中で、私はただただ泣いた。