心結からの電話をとると私が、話す前にさきに口を開く。 「紗姫。あんた今何処にいるの? 紗姫パパが、紗姫がまだ、帰らないて心配して、私に電話して来たよ。」 「み…、心…、心結…。」 涙のせいで、うまく話せない。 心結は私の声を聞いて、さっきまでとは、違う声になる。 「紗姫泣いてるの?」 私はとうとう、声を出して泣き出した。 「心結…。今、学校。」