「おはよー。紗姫、真緒。」


 葵と心結も、教室に入って来た。


 「「おはよう。」」


 心結と葵は、カバンを自分の机に置くと、私達の所に来る。


 「卒業だね。早かったね、3年間。てか、私3年間彼氏いなかったんだけど。」


 今日も朝からハイテンションの葵。


 「ドンマイ。」


 と、肩を叩く真緒。


 いつもと変わらないやり取りなんだけど、その中にどこか少し寂しさが混じる。


 真緒と葵は女子校に進学する。


 「てか、葵あんた、女子校行ったら余計に、彼氏出来ないんじゃない?」


 心結の質問に葵は

 「大丈夫。紗姫に合コン設定して貰いから。」


 葵が、ニヤニヤしながら、私を見ている…。


 「えっ…。」


 葵の言ってることが、理解出来ないん…。


 私の反応に葵は


 「海斗さんの友達を紹介してくれるように、頼んでみてよ。」


 ……。


 それを聞いた、真緒まで。


 「それ、いい考え!私も参加したい!」


 ……。