「ねぇ。心結。落ちてたら、どうしょう…。」


 まだ、結果も分からないのに、私は落ちた時の事ばっかり考えてしまう。


 「紗姫と離ればなれとか、嫌なんだけど…。」


 勝手に別々の高校に通う事になっている私達。そんな私達のやりとりを、苦笑いで、見る勇気くん。


 「心結も、紗姫もまだ、落ちたて決まったわけじゃないんだから、妄想はやめろ。てか、さっさと行くぞ。」




 3人で、電車に揺られること、30分とうとう、高校の前までやって来た。


 「うっっ…。もう、帰りたい…。」


 そんな私に心結が

「もう、ここまできたんだから、早く見に行こう。大丈夫だから。」


 ぎゅっと握り拳を作り、神妙な面もちで、校門をくぐろうとした時。


  ブッチ……。


  コロコロ…。







  エッ?………。