なんだか恥ずかしくなって、顔を赤らめて下を向いた。
「紗姫何照れてるだよ。」
からかう様に海斗さんが、私の顔を覗き込んでくる。
「照れてません。」
私達のやりとりに、心結達がにゃにゃ見ている事に気付いて、余計に恥ずかしい。
「神崎と、どこで知り合ったんですか?」
戸田くんの質問にみんな興味津津。
「去年の11月に公園で、紗姫の模試の成績表を拾ったのが、きっかけ。それから、毎日紗姫に勉強教えてた。」
ウッギィヤー。海斗さんそんなこん今言わなくてもいいじゃん。
それから、みんなにからかわれながら、2時間くらい話をしてから、別れた。
「じゃね。紗姫。海斗さんさようなら。」
海斗さんと2人で、みんなを見送ると海斗さんが、私の手を握って来た。
「紗姫以外にモテるから、少し心配になってきた。」
不安そうな海斗さんに
「私は海斗さん以外に好きになりません。」
私は背伸びをして、初めて自分から、海斗さんの唇にふれた。

