「よう。神崎達じゃん。今帰り?」


 名前を呼ばれた方を見るとクラスの男子達がいた。


 「橋本達も今帰り?今から、紗姫の彼氏が来るんだって。」

 心結の言葉に葵や、真緒も頷く。


 「まじで。俺、神崎狙ってたのに。」

 ウッギィヤー。ちょっと何言い出すのよ。


 爆弾発言をしたのは、やっぱり同じクラスの戸田くんだった。


 まだ、電話は切れていない。私は恐る恐る。


 「海「今すぐ行く。」」


 最後まで、名前を呼ばれる前に行くと返事し、電話が切れた。かなり、ご立腹の様子に、ため息がもれる。


 それなのに、心結はどうだったと、目を輝かせる。


 「来るて。」


 楽しみだね。言う心結達に混ざり、いつの間にか、橋本くん達も海斗さんに会う気満々で、そこに座っていた。