2人並んで手を合わせる。


 どうか、合格できますしように。そして、ずっと海斗さんの隣にいられますように。


 学問の神様なのに、恋愛の事もお願いした。


 隣の海斗さんは、真剣にまだ、なにかをお願いしていた。

 顔を上げた海斗さんと、また手を繋いで、来た道を戻る。その途中におみくじを引く人達を見つけた。


 「海斗さん、海斗さん。おみくじ引きたいです。」


 グイグイ海斗さんを引っぱって、おみくじ場まで行くと、2人で引いた。


 「せいので、開きますよ。」


 おみくじは、このドキドキがたまらない。


 「じゃあいきますよ。せーの。」


 ……。


 「おっ、俺、大吉。」


 フルフル震える私の手には、凶と書かれたおみくじ。