電話を切って、お父さんに夜の事を話に行く。


 お父さんは、あんまり、帰りが遅くならないことを、条件に行くことを許してくれた。


 やっぱり受験生、神頼みも大事でしょう。


 許可もらえたことを、メールで報告した。


 去年まで、家族と年越しをしていたけど、今年は違う。これから、毎年年越しは海斗さんと出来ると、信じたい。


 待ち合わせまで、時間がある為。また、勉強をすることにした。絶対春には、笑えるように。


 最近は、勉強の仕方が分かってきたのか、少しだけ楽しむことが出来ている。

 それでも、一人でしていると、どうしても、解らない問題にぶっかる。解らなければ解らないほど、イライラする。そんなとき、左の薬指の指輪を見ると、心が自然と落ち着く。

 すると、先まで、解けなかった問題も解けるようになる。

 海斗さんの存在が私の中で、大きくなっていた。