2008・11・28は、私達が、出逢った日だった。


 「紗姫の指輪にも、同じようになっている。但し石だけが違う。」


 海斗さんにはめて貰った指輪を外し、石を見てみると。


 私の石は、青い石で、海斗さんの石は乳白色の石だった。

 「紗姫の石は俺の誕生石。俺の石は紗姫の誕生石。紗姫は6月生まれだから、ムーンストーン。俺は9月だから、サファイア。」


 また、左手の薬指にはめた。海斗さんも自分の薬指に指輪をはめる。

 ペアリングに私は嬉しくて、眺めていた。


 それから2人で、小さなクリスマスケーキを食べて、お店を後にした。


 外に出ると粉雪が舞っていた。


 初雪で、恋をして。私達は粉雪の降る中。キスをした。


 温かい、優しいキスに私は泣きそうになった。


 海斗さんの腕にギュッと抱きしめられながら、私は海斗さんに。


 「ずっと、ずっと一緒いてください。何回季節が変わっても、ずっと、こうして抱きしめいてください。」


 見上げて、海斗さんに言うと、海斗さんの顔が、近づいて来て、私の唇にそっと海斗さんの唇が触れる。


 「誓うよ。どんなことが、あっても、絶対紗姫を離さない。」