丁寧に海斗さんはプレゼントを開けて行く。中からネクタイが、出てくる。


 「ありがとう紗姫。」


 ネクタイを手にとり自分に当てている。シルバーの無地のネクタイは、結び目に、模様が出てくるようになっていた。

 「センスいいじゃん。大切に使うから。」


 私も海斗さんから、貰ったプレゼントとを開ける。


 止まっていた涙が、また流れ出す。


 海斗さんからのプレゼントは、女の子なら、誰でも憧れるものだった。


 「良かった。これ、無駄にならないで。」


 笑いながら、2個ある内の、小さい方を取り出して、私の左手の薬指にはめた。サイズを知ってたかのように、ピッタリだった。


 「何で、サイズ知ってるんですか?」

 本当にピッタリで、ビックリしている私に海斗さんは、自分の指輪の内側を私に見せた。
 内側には

『SakitoKaito 2008・11・28』と刻印されていた。そして、小さな石があった。